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地域密着型金融の取組み状況(平成20年4月~21年3月)

 
ライフサイクルに応じた取引先企業の支援の一層の強化

中心市街地での創業支援による商店街の活性化

取組みの動機・経緯

商店街創業相談窓口

全国的に空洞化が進む中心市街地ではありますが、一方では昔ながらの雰囲気に惹かれて出店を希望する若者も増えています。こうしたニーズに対応するため、「まちづくり」を通じて地域活性化に寄与すべく、米子市、境港市それぞれの中心部に位置する本町支店と境港支店に中心市街地での創業を支援する「商店街創業相談窓口」を19年5月に開設しました。

 

取組みの内容

空き店舗を有効に活用し、若者の集まる活気あるまちづくりに向けて本町・境港両支店に「商店街創業相談窓口」を設置し、当金庫がコーディネーターとなり、事業主を事業計画や資金面で支えています。創業意欲の旺盛な若手起業家は、資金面だけでなく、情報や経営ノウハウの提供も望んでおり、地域金融機関ならではの人のつながりや情報網を生かし、ワンストップでのサービスの提供を目指しています。

成果・効果

創業・新事業支援融資実績

20年度実績 件数 金額(百万円)
新規開業貸付・創業者支援資金 28 289
新分野進出貸出 19 356
経営革新貸付 5 27
合計 52 672

商店街創業相談窓口での成約状況

20年度実績 件数 金額(百万円)
本町支店 12 91
境港支店 1 20
合計 13 111

平成21年3月までの評価及び今後の課題

地域での情報を共有するために、「まちづくり連絡会」をはじめ、信用保証協会等各方面との連携を深め、積極的な取組みを行なってきました。
今後は、「商店街相談窓口」を松江地区に一店舗増やす予定でありさらなる地域活性化に通じる多様なサービスができるよう、コンサルティング能力の強化やビジネスマッチング等を活用した支援を推進していく予定です。

事業価値を見極める融資手法をはじめ中小企業に適した資金供給手法の徹底

スコアリングモデルに基づいた、担保・第三者保証不要のビジネスローンの推進

取組みの動機・経緯

営業エリア内の中小企業者の経営に必要な資金を円滑・迅速に供給し中小企業者の事業振興に資するため。

取組みの内容

中小企業者の経営に必要な資金を円滑に供給するために、信用保証協会等と連携し、個人保証に過度に依存しない融資に取組んでおり、スコアリングモデルに基づいた担保・第三者保証不要のビジネスローン2商品を推進しています。

  • 「ビジネスプライムローン」(信用保証協会保証)
  • 「ビジネスドリームローン」(オリックス保証)

成果・効果

20年度の新規実績 件数 金額(百万円)
ビジネスプライムローン 24 154
ビジネスドリームローン 56 389
合計 80 543

平成21年3月までの評価及び今後の課題

地域での情報を共有するために、商工会議所、商工会をはじめ信用保証協会等各方面との連携を深め、積極的な取組みを行っており、ある程度定着した感があります。
今後も更に職員の目利き能力の向上を図ると共に、信金中金と連携したシンジケートローンの組成、様々なコベナンツを活用した商品の開発を促進し、資金供給の裾野拡大に向けた取組みを積極的に行う方針です。

地域の情報集積を活用した持続可能な地域経済への貢献

「まちづくり連絡会」を活用した産官学金連携

取組みの動機・経緯

金融教育プログラム

当金庫の本店所在地「米子市」の主要産業は小売・卸及び観光業等のサービス業です。当地区では、大学や公的指導機関による技術分野での交流はありましたが、まちづくり分野における情報交換の場がなく、当金庫が行政機関、商工団体、教育機関に呼びかけて平成19年6月「まちづくり連絡会」を組成しました。

 

取組みの内容

「まちづくり」に関して当金庫が公共的な立場から行った提言に呼応して多くの機関が参加した取組みとなりました。今まで各機関が独自で行っていた活動を連携して行うことを目指しています。

  1. まちづくり連絡会の開催・・「情報力」の強化を目的として当金庫に事務局を置き、行政機関、商工団体、教育機関などと共にまちづくり連絡会を開催しています。昨年度は、“若者の意見をまちづくりに活かす”をテーマに4回の連絡会を実施しました。また、金融教育への取組みの提案をもとに金融教育プロジェクトを実施しました。
  2. 商店街創業相談窓口の設置・・「情報力」の強化を目的として商店街に隣接する2支店に創業を目指す起業家のための窓口を設置しました。資金面のサポートのみならず空き店舗情報の提供、ビジネスマッチングなども行っています。

成果・効果

まちづくり連絡会では、 地域で活躍する起業家などとの意見交換や参加教育機関の学生によるディスカッションなどを行いました。また、まちづくり連絡会を活用した金融教育の取組みが提案され、米子南高で2時間の授業・米子松蔭高と連携し21時間の金融教育プログラムを行いました。
また、商店街創業相談窓口では、物販・飲食業を中心に中心市街地での創業及び出店を目指す相談が数多く寄せられており、出店に結びついています。

平成21年3月までの評価及び今後の課題

一連の「まちづくり」への取組みにより、地域活性化に向けた枠組みはほぼできあがってきました。
今後はこれらの枠組みを活用することが課題となります。
現在、まちづくり連絡会では、「金融教育プロジェクト」「MACHI 塾」の2つのプロジェクトが進行中であり、連絡会の継続的な実施とともに取り組んでいきます。また、商店街創業相談窓口を2店舗で開設していますが、松江支店(松江市)にも開設を予定しており、引き続き商店街における新たな創業活動を支援する予定です。

地域の情報集積を活用した持続可能な地域経済への貢献

KIHACHI OKAMOTO PROJECT支援(特定非営利活動法人喜八プロジェクト)

取組みの動機・経緯

第2回 KIHACHI祭り in 米子

このプロジェクトは、米子市出身の映画監督故岡本喜八氏を象徴として地域の活性化を図ろうとする民間主導の取組みです。
平成18年6月当金庫が運用する地域活性化ファンドチャレンジ21へ支援の要請があり、ビジネスモデルのブラッシュアップサポートを行っています。

 

取組みの内容

任意団体としてスタートしたプロジェクトですが、 平成19年5月 特定非営利活動法人喜八プロジェクトを設立し、継続的に地域活性化に取り組む体制を整えました。 当金庫は、NPO法人設立に際して地元企業9社とともにオフィシャルスポンサーとなりプロジェクトに参画しました。
喜八プロジェクトでは、米子高専の学生がデザインした活動支援自動販売機事業を展開しており、当金庫も敷地内に自動販売機を設置して活動を支援しています。
また、平成20年9月27-28日米子市中心市街地商店街を会場として「第2回KIHACHI祭りin米子」を開催しました。平成19年に続き2度目のイベントとなりましたが、当金庫も企画・運営面でのサポートを行いました。

成果・効果

「第2回KIHACHI祭りin米子」は、6商店街、10団体、3企業が参画した総合文化イベントとして実施され、2日間で15,000人の集客を果たしました。特に、商店街を使って開催された「第1回DARAZトライアスロン世界大会」では、36名の選手が世界チャンピオンの座をかけて「台車スイム」「ミニ自転車バイク」「ボールラン」の3つの種目に挑戦し、観客に大きな笑いと感動を与えました。

平成21年3月までの評価及び今後の課題

このプロジェクトは、さまざまなイベントを通じて「DARAZ」スピリット(元気のあった頃の米子人の気質)の浸透を図っています。
米子を代表する地域ブランドとして「DARAZ」を定着させ、この地域の産業、観光、農林漁業などの振興に活用することを目指しています。また、喜八プロジェクトでは、これまで続けてきた活性化イベントを事業化することを目指しており、平成21年秋には米子市中心商店街に創業を支援するインキュベーション スペース「DARAZ CREATE BOX」をオープンさせると共に、地域コミュニティFM「DARAZ FM」の開局を予定しています。